SF的異世界転生のテンプレになり得る発明

主人公が目覚めるとそこは大気圏突入間近の宇宙船。200年前の主人公のデータを基に原子プリンターで印刷されたのだ。ところが着陸装置が破損していきなり生命の危機。

メイドの風貌をしたサポートロボットのPちゃんが愛らしく主人公とのやり取りも小気味よい。
現代の知識しかない主人公は、読者の代弁者としても機能しており、未知のおかしな惑星を体験しながら様々な思惑に巻き込まれていく。
データから再生された彼には、当然他にも……と散りばめられた謎は多い。

本作品はある意味、異世界転生でありながら、立派にSFの舞台としても成立していて、主人公が未来の道具に助けられながら成長していく姿はセルフドラえもんの様でもある。
コミュ障の彼の活躍を今後も追いかけたいと思う。