近代文学をライト文芸に落とし込んだ素晴らしき作品

石炭と水晶まで読み終わった段階になりますが、兎にも角にも世界観の作り込みが他の作品と一線を画します。
通常ライトノベル作品にありがちな「盛り上がりを作るために仕込まれたとってつけたような設定」がこの作品にはありません。
経済、歴史、流通、全てが予め決められていて、話の展開に応じて地の文あるいはキャラ間の会話で出されます。

詳細な情景描写も見事の一言で、いつの間にかその世界で生きているような錯覚を覚えます。

作品に没入感が欲しい方、普段とは違う系統にチャレンジしてみたい方は一度読んでみてください。
この作品の虜になること間違いなしです。

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