苛井ライラさんの日常
全然勉強してないんですぅ
今日は社内の試験の日。
「ライラさぁん。緊張しますねぇ……」
「あら、
「わたしぃ、全然勉強してないんですぅ。テキスト1回も読み終わってないんですぅ……」
「あらあら、私なんて20回読んだわよ」
「そんなにですかぁ。どうしよぉ。不安ですぅ……」
「まだ開始まで時間あるから勉強してなさいな」
「はぁい……」
試験終了
「ライラさぁん、わたしぃラッキーでしたぁ。直前に読んだところが出たんですぅ」
「あっそ」
「ライラさんはどうでしたかぁ?」
「ぜんっぜん分からなかったわ!」
バキッ!
「ヒイイ、シャーペン折らないでくださぁい!」
試験結果
「ライラさぁん。わたしぃ、合格しちゃいましたぁ!」
「あっそ」
「ライラさんはぁ、どうでしたかぁ?」
「落ちたわよ! なーにが『全然勉強してないんですぅ』よ! 合格してんじゃないのよー! ホントは猛勉強してたんじゃないのー?」
「ほ、ほほほ本当ですぅ。全然勉強集中できてなかったんですぅ。試験前のヤマが当たっただけなんですぅ」
「ちくしょー!」バンッ! バキッ!
「ヒイイ! ライラさぁん、机壊さないでくださぁい!」
ライラさんの周りは壊れ物であふれてます。
完
いつもイライラ、苛井ライラさん ながくらさゆき @sayuki-sayuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます