第57話 諸々は置いといて次の話への間話。
部長の始まりのミーティングが終わって、周りの部員達もざわざわと動き出し、楽器を組み立てたり、リードを選んだり、マウスピースでブーブーと音出しを開始する。
「色々あったけど、楽しい音楽の時間デス。
いや、のちのちdeath? まぁいいや。」
そんな中で弘之も気持ちを切り替えて楽器を組み立てると慎重に楽器をケースの上に置いてから、ブーブーとマウスピースで音出しを開始する。
因みに拓朗は未だに自席でブーブー、ブーブー、パンクブーブーと文句を言っている。
自分だけなんの青春的な女の子との絡みイベントが無いのに怒られてご不満な様子だ……。
(拓朗よ。 これはそんなに良いイベントではない。 当事者は面倒くさいイベントだ。 「隣の芝生は青い。」とは良く言ったものだ。 )
そんなパンクブーブーは放って置いて、弘之は楽器を手に持ちマウスピースを付けて練習を開始する。
暫くレミントンのローングトーンをメトロノームをつけてポーっと吹いていると2年の先輩である姫乃が「はいはーい。 トロンボーンパートは全員集合ぉ♪」とパート全員を集める。
(これはアレだな8時だよ全員集合的なヤツだな? 8時じゃ無いし、リアルタイムで見た事無いけど笑 )
姫乃の掛け声に集まった弘之・頼姫・詩子のトロンボーン1年生3人はお互いに視線を交わしながら姫乃の次の言葉を待つ。
「よぉーし。 皆んな集まったね。 ではかいさぁーん♪」
ズコーッ (一同ズッコケ)
と皆(姫乃含む)が8時だよ全員集合みたい(何度も言いうが、当然見た事ない)なズッコケをした所で姫乃が言葉を続ける。
「ちょ、ちょ、ちょっと、みんなぁ。 ネタだから。 本当に解散しないでぇ……」
続けようとした所で皆んな元の席に帰っていってた……。
ここまでが様式美。 笑
(吉本新喜劇ならここまで行くな。)
「なーんだ。 ネタですか。 それならそうと早く言って下さいよ。」と渋々姫乃の元に戻る弘之。
詩子も弘之の言葉にうんうんと頷きながら戻って来る。
頼姫に至っては「この姉小路財閥の娘である頼姫を行ったり来たりさせるとは。 先輩とは言えあんまりでは御座いませんこと? お父様がうんたらかんだら……」とブツブツと文句を言いっている。 (非常に面倒くさい。 お姫様は私立に行け。笑)
そんなこんなで再び姫乃の元に(面倒くさそうに)集合したトロンボーンパート一同。
そんな一同に対して姫乃が今日の練習について提案する。
「それじゃあ、みんな集まった所でこの前配った曲のパート練をしましょう♪」
「「パート練?」」
そんな姫乃の提案にトロンボーンパート1年一同は同じ方へ首を傾げながら声を揃えて疑問を呈するのであった……。
次回
曲のパート練しちゃうぞ! えっ? まさか、そんな事に?
それとほんわか美人の姫乃が怒る!?
注)作者の気分によって内容は全く変わる事が御座います。 はっ?笑
とろんの音色 とろん @trom1008
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