第26話

 レアラ様は堂々と王都に入城されました。

 自警団の者達から、捕らえた王族と貴族士族を引き継がれました。

 もちろん下劣な犯罪者達もです。

 そして、義父上様に成り代わり、建国宣言されました。


 そしていよいよ、王太子達の処分が行われました。

 磔にして、王都まで色々な領地を巡り、引き回してきたのです。

 殺さないように細心の注意を払い、見せしめにしてきたのです。

 王都でも同じです。


 晒し者用の磔台に釘で打ち付け、ろくに水も与えず、渇きと痛みを与えたのです。

 王太子と側近貴族だけではありません。

 王都を混乱させ、民を苦しめた王子達と貴族士族もです。

 彼らも磔にして、同じ苦しみを与えられました。


 簡単には殺さず、長年苦しめられてきた、民の苦しみを少しでも味合わせる為です。

 彼らが相応の苦しみを与えられている間に、火付け盗賊の処刑が行われました。

 晒し者にはされましたが、その期間は、王太子や貴族士族よりは短く、最初に処刑が実施されました。


 その方法は、火付け盗賊に相応しいモノでした。

 彼らの火付けにより、火に撒かれた民もいたのです。

 焼け死んだ民の事を想えば、簡単に死なすわけにはいかないのです。

 当然火焙りの計となりました。


 煙で楽に死なないように、火で焼き殺すべく、丁寧に火が付けられました。

 足から徐々に焼かれ、熱した空気で灰が焼かれます。

 ですが肺が焼かれれば、その後は直ぐに死ぬことが出来ます。

 そんな直ぐには死ねないように、徐々に徐々に焼き殺されました。


 処刑は、犯罪者でも下っ端から行われました。

 犯罪者の中でも役の高い者ほど、他の者が殺される姿を見せられるのです。

 徐々に自分の処刑が近付く恐怖を味合わせる為です。

 それは、王太子や王族、貴族士族も同じです。

 火付けを行った王族と貴族士族は、同じように火焙りの計となりました。


 強姦を行った王族と貴族士族は、被害者家族に散々鞭で打たれ、棍棒で殴られ、最後は肛門から口に向けて杭を突き刺されて処刑されました。


 王太子と側近貴族は、最後に処刑されました。

 彼らの刑は、石打刑となりました。

 普通の石打刑は、死ぬまで顔に石を投げつけるのですが、今回は顔から下に限られました。

 しかも、毎日治療されるのです。

 王都の民が満足するまで、死ぬことを許されず、ずっと石を投げつけられるのです。


 王都の民が石を投げなくなるまで、一年かかりました。

 その間私とレアラ様は、王都の政を正しました。

 自警団を中心として、民間自治の仕組みを作ったのです。

 私達が領地に帰る前に、王太子と側近貴族の処刑が行われました、


 車裂きの刑です。

 普通は手足を紐で縛り、馬で引っ張って、手足をもぎ殺すのです。

 ですが今回は、被害を受けた者に引っ張らせました。

 人力による車裂きの刑です。


 悪人はそれに相応しい報いを受けたのです。

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王太子に愛する人との婚約を破棄させられたので、国を滅ぼします。 克全 @dokatu

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