中高生の副読本に推薦!微エロはなぜ自治体の顔にならないか?

この作品は、ちょっとエロに走ったラノベや萌え絵師の「なんで表現の自由を制約されにゃならんの?」という不満。
また「ちょっと異世界転生もの読もうとしたら、しょっちゅうエロ広告が表示されるのがキモチ悪い」という女子や保護者の不満と不安。
これらをロジカルに考察し、解決への提案を表している。
エンタメや性に関心が高く多感な、ハイティーンの学生たちが、議論する題材とできれば、ピッタリだ。

また、こうした案件は、とかく匿名で炎上しがちだ。そして結論も教訓もえないまま、定期的に事象が発生し繰り返される。これは生産的でない。
そこで、本作である。
氏素性の明らかな場で、本音でぶつかり合う、しかもアカデミックな作法にのっとって。
理性的に意見を交わすことで、「議論すること」がいかなるものか、その啓蒙も兼ねることができるだろう。

国語ないし社会科の副読本として、熱くお薦めしたい。


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