すごいです。こういうお話を書ける方は本当に凄いです。単なる身の毛もよだつ話で終わらない、皮肉が効いた展開に思わず唸らされました。なんだか感じたことの無い後味が広がって、何日か尾を引きそうな…そんな気分です。本当に、紹介文の通り、刺さる人にはグサッとささる、そんな小説です!悪夢ってみんな嫌がりますよね…嫌いじゃないんです私。
本当に邪悪な存在は、自ら悪の部分をさらけ出したりはしないのです。柔らかい容姿と物腰で、一見無害に見えるのですが、本当の悪はあなたが心を許すその瞬間を待ち構えています。 導入から引き込まれました。より良く、より正しくあろうとする神父の心情が繊細に書かれていて、否が応でもその葛藤を読者も共有する羽目になります。また、表現に用いられた例えやフレーズはつい繰り返し読み返したくなるようなセンスを持っていて、つい物語に前のめりになってしまいます。 とても面白かったです。読んでよかったです。心から、お薦めしたい物語です。
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