淡々と綴られた、凄惨な戦いの記録

壮大な歴史ドラマ小説、と言えば良いのでしょうか。
民族同士の対立、そこから沸き起こってしまう戦い。
それらが淡々とした、なおかつ重厚な描写でこちらを責め立てるかのように綴られています。
凄惨な戦いのシーン、人々の呆気ない『死』の場面には息が詰まり、呼吸が上手くできなくなる程です。
ですが不思議と目が離せず、また、希望が全く無いわけでもないので文章に惹きつけられる『何か』があると感じさせられました。
歴史小説が好きな方にオススメの名作です。
皆様是非ご一読を!

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