少し酸っぱくて甘い。その夏は梅ジュースのように。

 同じプロットでお話を作る、という企画に参加されている作品です。同じプロットなのに多種多様の物語が紡がれる中、この物語はどこまでも真摯で、切なくて甘い。そんな物語です。
 特筆すべきはその物語の構成力。配置している脇役や小道具までもが、全て「物語に必要不可欠な存在」となっている。なかなか真似できるものではありません。

構成力にお悩みの作者さん、ここにとても良いお手本がありますので、是非ご一読を!