第9話 番外編のあれこれ

【視覚支援アンドロイドのマナちゃん】

 雛子にいつも付き添っているマナちゃんですけれども、このアンドロイドがいじめっ子の雲母きららが激しく嫉妬する原因なのですね。

 普及した場合の価格は300億円程度。宇宙戦艦ヤマトのアナライザー的な用途で重宝するものと思われます。しかし、現状ではララとマナしかいない試作型であるため値段がつけられないのです。しかも、飛鳥ハイジャック事件において大活躍したとあればさもありなんでしょう。


 ところで、何故手をつないでいるだけで雛子の目が見えるようになるのか??

 一部の方には非常に独創的だと評価されたのですが、これは単なる行き当たりばったりの思い付きなのです。

 手をつないだら見える、離すと見えなくなる。

 これ、面白いんじゃね? てな発想です。

 しかし、これを実現するためには相当な量の処理が必要なんじゃねえのか? と思い至るわけです。しかもその映像をどう伝達するのだろうかと。

 マナの両手は特殊な装置が埋め込まれており、人間の神経系に作用するんです。そして脳に映像を送るようになっています。脳における視覚野という部分にですね。映像を送っているんですね。それもリアルタイムで。しかも、雛子の眼球の動きに合わせて調整しているわけです。元映像はマナちゃんが見ている映像。これを雛子視点に変換し、更に雛子の眼球の動きに合わせて処理するわけです。どうしてこんなめんどくさい事するんですかね。緋炭博士!!

 緋炭博士は人間に奉仕するアンドロイドを制作する専門家デス。しかし、人間のサイボーグ化や義体化には消極的なのです。そして、攻殻機動隊のような完全義体化には反対の立場なのです。つまり、彼の持てる技術の粋を集めて障害のある人々にどう貢献できるのかを模索していらっしゃいます。その一例として制作されたのがマナちゃんです。ちなみに、雛子のお父さんはこの緋炭甲博士がCTO(最高技術責任者)を務める会社のガニメデ支社長を務めているのですね。


 そんなこんなで雲母きららの嫉妬は収まる気配がないわけです。

 因みに、雲母の家は運送系で宇宙開発の最先端を突っ走る優秀な大企業です。第二章に出てきた美濃林檎の会社を圧倒しています。この会社の為に美濃林檎の会社は苦戦しているんですね。


 ちなみに竹内緋色の会社は技術開発および製造が主です。雲母の親の会社は現代で言えば建設業+運送業的な役割でしょう。名前は考えてないです。


 ララちゃんの戦闘能力は歩兵一個小隊程度と高めに設定してありますが、マナちゃんはそうでもないです。武器は扱えますが、強さとしては一般兵士程度でしょう。

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美少女レスキュー☆ビューティーファイブ Reboot!// 登場人物のあれこれ(ネタバレ注意) 暗黒星雲 @darknebula

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