第8話 飛鳥の二階はどうなってたの?

 書いてませんが、そこでは悲惨な事態に陥っていました。

 レストランと厨房スタッフが5名ほどいたのですが、男性三名はウルフが惨殺。刃物キチガイのこの男は人を切り刻むことに躊躇しない奴だったんですね。と言うか喜んでやってる。

 最初はホールスタッフの女性が捕まり、無抵抗となった男性三名が次々と惨殺されました。ホールスタッフの女性(綺麗な方)は二人に何度もレイプされました。もう一人のホールスタッフの女性はデブ系で見た目もアレだったので立てたテーブルに磔にされて衣類をはぎ取られ、そして体中を切り刻まれて生きたまま腹を裂かれて子宮を取り出されて……という凄惨なリンチに遭いました。ウルフがそんな行為で性的興奮を得るキチガイだったのですけれども。

 実は、ジャガーはこの二人がそういった事をしでかすかもしれないと気づいていました。そして、今回は核兵器を使った自爆テロなので、そういう暴力に対する衝動は抑えることが困難だとも感じてたのです。しかし、多くの乗客の前でそんな事をやらかしてもらっては困るわけで、それならば二階の連中に犠牲となってもらおうと言う判断だったようですね。二階に関しては放置。それが彼らの決定事項だったんです。ガゼルはむしろ兵士との銃撃戦を望んでいたので一階にとどまっていたと言う寸法です。

 何故二階から報告がないのか、もしくは二階の様子を聞かなかったのか、乗務員を拘束して一階に戻ってくるような指示をしなかったのか、そういった疑問が出てくるともうのですが、それはこういう理由によるものです。


 そして突入時の方法です。


 一階の客室は作中にあった通り、四か所のエアロックを同時に開放してスタングレネードを放り込み、麻痺光線仕様のビームライフルで制圧するという方法がとられました。その際、操縦席にいたジャガーに邪魔されない為に扉はロックされていました。


 そして二階です。


 ニンジャが侵入できるように、飛鳥の天井部分にレーザーカッターが取り付けられました。ニンジャはクレーンに吊るされ宙づり状態で待機。二階には二か所にエアロックが設けてあり、機動攻撃軍の兵士はそこから突入しましたがスタングレネードの効果範囲に犯人がいなかった為銃撃戦となります。しかし、天井をむしり取られてニンジャが二階に侵入した時点で制圧されました。

 ニンジャは更に床、即ち客室の天井に腕を突っ込みますが、この機体はレスキュー用なので腕を二倍の長さに伸ばすことができるのです。そうして戦術核を仕込んだアロウを掴んで更に上方で待機していたショーグンへと手渡します。この時ニンジャに搭乗していたのは有原羽里でした。

 作中にある通り、ショーグンに搭乗していたのは黒子です。外部スピーカーをオンにしたまま通話したりとドジなところは相変わらずですが、こういった高機動型の機体を操る才能は抜群の物を持っています。

 そのままステーション外へと高速で移動して戦術核を投棄するのですが距離約3000mで爆発してしまいます。これは将軍との距離ですね。ステーションとは50㎞以上離れています。機体に損傷はなかったものの、やはり距離が近かったことで被ばくの可能性があったのですが、検査結果は異状なしでした。

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