第7話 第五章の設定とかいろいろ

【星空のジュリエット】

 作中で雛子がハマっているアニメが「星空のジュリエット」です。

 その作品中に登場した特殊な兵器「中性子抑制装置」です。


 えーっと。気づいてる人は気づいてると思うんですけど、これは「ニュートロンジャマー」のパクリです。


 ニュートロンジャマーと言うのは通称“種ガン”ガンダムSeedにでてくる奴ですね。実際どんな原理なのかは良く分かんないんですが、中性子の動作を阻害するんです。放射性物質に中性子を当てるとその原子は核分裂を起こし中性子を放出して別の原子へと変化します。その中性子が他の原子を核分裂させ連鎖反応を起こしていきます。これが所謂核分裂反応デス。


 ニュートロンジャマーは更に電子を動きも妨害するようで、その影響下では電波による通信が使えず、またレーダーも作用しません。つまり、宇宙世紀におけるミノフスキー粒子に核分裂を押さえる機能を追加したものと言えるでしょう。


 雛子は賢い子ですが、もちろん核分裂の仕組みはまだ理解していないのですね。アニメの話をそのまま受け売りしてたのです。


 そして木星を中心とした宇宙連合と地球が対立すると言う発想もどこかガンダムシリーズに通じるものがありますけれども、この作品はそういう時代背景において主人公の少年と少女が出会って恋に落ち翻弄されていく姿を描いているのが見どころなんですね。


 まあ、全くの即興設定ですよ。


 では次。


【アロウの核兵器】

 これは米軍が60年代に開発したデイビー・クロケットがモデルになってます。プルトニウムのインプロージョン(爆縮)型弾頭です。出力はTNT換算で10t~1kt。サイズは直径27㎝、長さ40㎝、重量は23㎏程度。

 フムフム。

 このサイズなら身長2m越えのマッチョアンドロイドの胴体に仕込むことは可能ですよね。そして出力です。作中では広島型と同程度と記載してあります。広島型は15ktと言われていますから出力が足りねえんじゃね? と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。しかし、この弾頭は核出力を低く抑える事に苦労したのです。つまり、出力を高くする方向なら調整可能ですね。


 アロウは体内にアサルトライフルと拳銃やナイフ、通信機器など多彩な軽装備を内蔵していました。そして頭部はレーザー砲装備の空中浮遊型ドローンでした。


【マヤ・マキナの内臓兵器】

 彼女は生身でサイボーグではありません。両腕両脚が不自由な状態で生まれ幼少時から義手義足での生活を続けていました。通常は人間の手足と同じタイプの物を使用しています。これは指摘されないと気づかない位出来がいいものです。今回の計画に基づき左手は暗殺用アンドロイドのリーベ。右腕は38口径の改造銃が仕込まれたもの。右足は自爆装置が仕込まれたもの。左足は何も仕込まれていないのですが、これは崩れた際にも不安定にならないように、一本足でも体を支えられるバランス重視型のものが採用されています。


【暗殺用アンドロイドのリーベ】

 マヤの左腕、肘から先の部分が変形して身長130㎝程度の女児型アンドロイドとなった。暗殺用の毒物を仕込まれた本物の暗殺用の筐体なのだが、そのAIはマヤの世話係だったリーベの物を移植している。もし長期戦となった場合、マヤ自身の精神的な負担を軽減するためにマヤ自身がこの選択をしている。


【マヤ・マキナ】

 いったいこの人はどんな人なんだ? って思うでしょうけど。一応設定上は武器を扱う商社を営む家のお嬢さん。義手義足やアロウの制作に関してはその商社の関わる黒い部分が担当している。リーベは幼少時からの世話係で、元々は大柄な女性型アンドロイド。そしてジャガーはマヤのボディガードとして雇われた男。運転手も兼ねており、学校の悩みなども打ち明けられたりしてたらしい。ジャガーは自分の娘のようにマヤを可愛がっていた。右足の自爆装置は小太り男のゼブラ作。ゼブラは爆弾魔なんだよね。


 因みに、マヤの関係者はジャガーとゼブラ。ウルフとガゼルはWFAから参加。スワンはジャガーに誘われて参加。こんな感じです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る