世界とセカイの境界線

 月曜日、昼休みの屋上でひとり寝転ぶ主人公。平穏な時間に突如あらわれたのは【ヒロイン】を名のる藤倉巴。彼女はいう。主人公が【小説の主人公】にえらばれたのだと。

 意味がわからない? 大丈夫です。わたしもわかっていません。そして【主人公】たるトオル君にもわかっていません。
 わからないままに、巴の物語ごっこ(?)につきあうトオル君。と、読者たるわたし。
 そして後半、明かされるある事実。
 どんでん返しにもいろいろありますが、なんだかやたらと興奮してしまいました。リアルに声が出ました。そしてつい二度読みしてしまいました。

 みなさんのレビューにもありますが、とても不思議な、唯一無二の読後感が味わえる物語です。一話完結ながら約二万字とすこしばかり長いですが、この読後感はぜひ直接体感していただきたいです。

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