ピアノ教室で出会った、白百合の病に犯されている彼。病気はリアリティあります。幻想的です。美しい文体、表現からは、旋律、透明な色まで見えるようでした。切なくも儚いお話ですが、綺麗な終わり方でした。
今はカクヨム低浮上です。 チャット小説アプリpeep公式作家(2作品作成)。 10文字ホラー1に3作品収録。 10文字ホラー2に1作品収録。 10文字ホ…
「透明」という言葉は全編を包むキーワードです。ピアノの音色も、ミヨシ君の存在も、先生の想いも、全てが透明感に溢れています。少年のかたちをしながら老成し、自らの終わりを受け容れることで透明度を高め…続きを読む
まるで童話のような、明瞭でわかりやすい語り口の中に、語り手であるササオカさんの穏やかな心情が現れています。その心は、ある出逢いを通してどんどん透明性を増していきます。大きく乱れることのなく、打…続きを読む
白百合の病。雛鳥のような少年と、その儚さに魅せられた「私」の、心の交流。彼に捧げられる鎮魂曲。過ぎ去る時間を、惜しむように。透明な十代の美しさが、胸に刻まれる物語。
繊細で優しい文体は、とても読みやすく、心に流れていきます。儚くも強くて不確かな人の思いは頼りなく、時には消えかかって見える。そんな印象を受けました。なんとなく毎日を過ごしている人にオススメしたい…続きを読む
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