意外性が光る勇者の物語
- ★★★ Excellent!!!
師匠という男を慕う少女の様子はとても愛らしく、それを淡々と捌く男の態度も会話もテンポが良くて楽しいです。
ずっとこのまま進むかと思いきや……この二人の関係が突然明らかになり、その意外性に驚かされます。
かつて毒ガス探知のため使われていたカナリアという存在が、少女と師匠との微妙な関係を遠巻きに、しかし的確に表現しており、コントラストがはっきりした良作だという印象です。
本作品は5000文字足らずの短編ですが、長編として読んでみたいところです。