フラグを引っこ抜きながら、生き生きと生き抜いていく青春ミステリー

悪役令嬢モノのタイトルを被った本格的ミステリーであり、胸が熱くなり涙腺が緩む青春小説

前世の従姉が書いた小説シリーズに転生した少女が、
立ちまくった死亡フラグから生き残る為に、フラグをただ折るのでもなく回避するのでもなく、丁寧にひっこ抜いてしっかり回収していく、
本来の小説に散りばめられた伏線と共に

本文で主人公が語っているように、最後にポッと出の人物が黒幕だったら猪狩が沸くし、付け加えたような伏線で解決するミステリーは途中どんなに面白くても萎えますが、
主人公が段々と元の小説の伏線を思い出していく設定なのに、この小説の大切な伏線は最初から提示してあるのもお見事!

生き生きとした登場人物達に魅了されて一気に読んでしまったのですが、もう少しじっくり謎も味わいながら読めば良かったとちょっと後悔しています

ミステリー好きの方にも、青春小説好きの方にもオススメです


最後に主人公に一言
私のドラマ化して欲しい小説はコレです!


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