第1曲 やんごとなさの極み

<捨てられた女>


スパンコールのついたキラキラしたドレスにスレットがはいり、その可憐で綺麗な太ももをちらちらとさせるのは、自分の魅力をよくわかっているんだろうよく成熟してきた女だ。決して、まだ恥じらいをもった女にできることじゃない。


足元のピンヒールは、全体が黒く光沢がある。


歩くたびに、男性の視線を弄んでいる。


座ったり立ったりするたびに、ちらちらする太ももも魅力的ではあるが、それ以上に、大きく開いた胸元のふくよかなこと。


触ってしまいたい・・・


誰しもが思っていることだろう。触れたら、どんなに幸せなことだろう、、、と。


そう想像したんだろうとわかる男性たちの目は、みんながとろけていて、口元もなんだか微笑を浮かべている。


だが、その女は決して触らせないと強く決意しており、鋼のような心を持って僕たちを弄んでいるのだった。

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