忘れるな、相手に対するリスペクト<礼節>を。

架空のゲーム『MRAF』が世界中が席巻しており、eスポーツの代表格として君臨している世界。主人公は、なんと十三歳で『MRAF』世界大会に日本代表として出場しましたが、メンタルの未熟さが露呈する形で優勝を逃してしまいます。その結果チームも崩壊。元チームメイトがそれぞれの道を進む中、主人公は高校生になる道を選びます。そこで出会った新しい仲間と共に、世界の舞台へのカムバックするため全国高校eスポーツ大会の優勝を目指します。

『MRAF』は、日本ではあまりなじみがない(と私は思っている)MOBA (Multiplayer Online Battle Arena) と呼ばれるジャンルがベースとなっています。私は、過去にStarCraft (RTS) やAge of Empires (RTS) のプレイ経験があるためすんなりと世界観に入っていけましたが、プレイしたことが無い方はちょっととっつきにくいかもしれません。

でも大丈夫。作中でゲームの仕様や魅力は存分に解説されています。

ただ、作者がこの小説で本当に描きたいのは、一言紹介でも書いた「リスペクト」「礼節」ではないかと思います。スポーツに限らず、人生においてどんな困難があったとしても「リスペクト」を決して忘れてはならない。そういうメッセージを私はこの作品に感じました。

登場するキャラクターは敵も味方も個性的、大会へ向かう動機も十分で、魅力的に描かれています。個人的には、この先俊介と美桜が接近するのかが気になりますね。

現在は高校編ですが、この先にプロ編が待ち受けていることは容易に想像できます。世界の舞台で戦う『バトルアーティスト』kirishunを見るために、みんなでこの小説を応援しましょう!

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