月と檸檬と恋心 淡くたおやかな時間に流れる心理描写が光る

きめ細やかな情景描写に登場人物の心が映り込んで、読後の余韻が心地よい作品です。

紅茶の香り、カップに淹れる音、その温もりや檸檬の苦み。
満ちていく月に、迫りくる時間。

五感をくすぐるそれらひとつひとつが登場人物の心境と繋がっており、無駄のない、それでいて美しい文章を堪能しました。

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