★★★ Excellent!!! 胡蝶の夢。あまりに美しい渾沌。 @shibachu まず一言。この作品を語るのは難しい。 描かれたこの散文を咀嚼するには、蝶が巻き戻るように何度か読み返し、深く深く物語に入り込まねばならなかった。 そうすると、不思議な死生観に翻弄され、深淵に引きずり込まれる感覚を味わう。 登場人物の自我、夢と現実、過去と未来。そして、いのち。それらの境界が儚く崩れ去り、倒錯し、渾然と混じり合っては収斂してゆく。 この作品を、男性である僕は本質的には理解できないのかもしれない。母親のお腹から産まれはすれど、子どもを身に宿すことがないのだから。 境目のない作品に出会い、現実の隔たりに思いが及ぶ。 それでいいじゃないか。 とにかく、読んでみてください。 レビューいいね! 1 2020年5月5日 13:13
★★★ Excellent!!! 生きることの「ひかり」 秋永真琴 これはすごい……。「私」という一人称のまま、時間も視点も自在に往来する前衛的な文体を駆使して、生きることの「ひかり」を描きだす、鮮烈な短篇です。 レビューいいね! 2 2019年4月18日 17:43