書きたいジャンルからインスパイアされてみる

■ジャンルからインスパイアされてみる 1

「なろう系」を目指す人なら、異世界ものが一番てっとり早いと思って、書き始めようとすることでしょう。ところが、これってテンプレになっているので、書いても、書いても、既視感ばりばりで、独自の味付けができずに困っているという人もいるでしょう。


まず、異世界もの、でも異世界にいく、という前提を否定してみます。

異世界にいく → 異世界にいかない もしくは異世界にいけない

なぜ、いけない → なにかそれを阻害する因子がある

なにが原因?・因子がなければ、どんな風になっている?

「異世界最強の俺なのに、バカJKのせいで異世界にもどれなくなった案件」

「異世界行禁止法制定にて、裏ルートで異世界に潜り込みます」

「職業『生贄』。死に戻り能力しかないので、もう現世に戻れません」

「異世界ゲートキーパーに任命されて、異世界ちら見生活がはや一万年」


てきとーに思いついたまま、タイトルだけ作ってみました。

もうすでにインスパイアされた方もいるのではないでしょうか。

どんな話しなの?。たぶんこんなのかな?。自分だったら、こういう話にしたいな?。


さあ、書いてください。

気に入ったら、上記のタイトル、パクってOKです。てきとーーーに頭に浮かんだだけですから。


でも、ジャンルのお約束を崩すことで、一気にアイデアが膨らむ過程をみていただけたことでしょう。


では異世界にいったあと、どんな世界にいった を前提にして次のアイデアを練ってみましょう。

なにかのルールが逆転している →レベルアップするはずの行為でなにかがダウンしていく?。


「勝つ度にまわりの女の子の服が透けていくけど、このまま勝ち続けていいのか」

「魔法詠唱するたびに、知識が欠落していく因果な俺の戦いをとめてくれ」

「勝つほどレベルが下がる異世界で、激エグ回避で最強勇者に登り詰めたけど....」



ほかに人気のあるジャンルと言えば、たとえば「ゾンビ」もの

ある程度のルールが決められていて、そのルール内でいかにおもしろく崩していくか、オリジナリティを出すか、が勝負のしどころではないでしょうか。

では思いついたタイトルを一気に列挙

「ゾンビ目録」

「死人観察日記」

「ゾンビと噛みつき放題のサブスク契約させられた俺は、むしろ生きた心地がしない」

「異世界で勇者と讃えられる俺、どうみてもゾンビなのだが、魔物を倒せるか自信がない」



まずは書きたいジャンルを念頭に、適当にタイトルをいじくり回す。

なんとなく方向性がみえてきたら、どんなはなしやねん。とツッコミまじりに考える。

それ以上進展がなかったら、とりあえず、頭のなかで寝かせておく。

(これ大事。このアイディアがいつか別の作品の1エピソードになる場合だってある)


またジャンルを頭にいれてから、そのお約束ごとをひっくり返す。

を繰り返す。この鍛練をやっていると、そのうち、アイディアがとめられんようになる……はず。

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