絶対の姉と逆らえない弟、もっと人目に触れられてほしい傑作です!!

物語は血の繋がらない姉の綾と幸人のやりとりである掛け合いから始まります。
側から見たら相当おかしな話をしているはずなのに、とても目を惹かれます。

なんでも絶対逆らえないであろう姉の企みに幸人は「とある理由(おどし)」により、引きつけることに。

劇団の団長をしてほしい。
姉の願いを叶えるべく頑張るのですが、この後に出会う人たちがもう、個性も個性。

そして、幸人は自分を知ることになる。

偽物と本物。
熱さと冷たさ。
彼女らにあって、自分にないもの。

このシーンに私は、胸がとても打たれ、レビューをどう書こうか、ずっとずっと迷いました。

同時に何故この作品がまだもっと人目に触れてないのか?と疑問に思うほど、心に響くものがあるのですから、これまたもう、たまらない。

続きが見たいと本気で思いつつ、でも。これはこれで終わってもいいような。
読了感が半端ない素晴らしい作品でした!
是非ご覧ください!