村の成人式の参加者として抽選で選ばれてしまった主人公が、トンチキでピーキーな風習に抵抗するというお話。大人になることへの違和感が、高校生らしい勢いのある感性で描かれています。約4000字とは思えないほど密度と満足度の高い、はちゃめちゃな短編でした。登場人物はわりと多めなのですが、どのキャラクターも短い文章の中でキャラが立っています。最後の主人公と後輩の会話も印象的で、素敵な終わり方だと思いました。
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