どこまでも一途な幼馴染の前で、一体いつまで鈍感で通すつもりなのだ。

久しぶりに再会したアリッサムは可愛すぎる幼馴染。

アスターは奔放な振る舞いをするアリッサムに振り回されながらも、スレスレの所で自分の本当の気持ちを二重三重どころか四重五重と殻を被り、お主はマトリョーシカか! と突っ込みたくなります。
それはもうヤキモキすること間違いなしです。

でもアスターの思考も解らなくはない。
幼馴染みとはいえ、家柄の違い、年齢差、教師と生徒という関係。
もうこの際性別なんてどうだって良いじゃないの、という事も、この世の今の時代だから声に出せることかも知れません。
と、庇ってみたけれど、やっぱり……

様々な思惑に翻弄される二人。
微熱も積み重ねるとそれなりの熱量になるものです。
こちらはそんなお話。

意外過ぎる結末とある意味爽快とも言えるエピローグまで、是非、見守ってあげて欲しいです。

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