持つ者と、持たざる者、と。

いやもう。あれですよ。

これが「短編」ですよ。

うまいことまとめてあるなぁ、と感嘆するとともに。
心に残るんだよなぁ、物語が。余韻として。

内容については、短編なので、読んでいただくとして……。
(ほんと、お時間はとらせません。電車移動とか、仕事の休憩時間とかにいけます)

物語って、基本的には「夢を紡ぐ」もんだと思っています。
希望があったり、未来に光が見えたり。
読んだ後に、仄かに温かい灯火が心に宿るような。
明日もまた、頑張ろう。
そう思えるものであるべきだと、(勝手に)思っています。

「私もそう思うよ」という方には是非お勧めの本作。

……実際に、こんな事件が起こったら、被害者がなんと言おうと、犯人は、どえらいことになるでしょうが……。

でも、違うんです。
きっとこのふたりには、温かで美しい未来が待っているんです。
そんな、「今後のふたり」の冒険譚や出世譚に思いをはせる物語です。