間違いなく、誰も結末を予想することはできないと思います。
だって私たちの誰一人として先を考えて書いていないのですから。
ただ次の人に。自分の先の人に文字通りのバトンをつなぐことだけを考えて、物語を書いてきただけなのですから。
当然、結末なんて、ろくに考えて要られません。考えられません。
だから。
だからきっと読者の方がこのタイトルと、そして冒頭からではこの話がどこに着陸するのか間違いなく想像不可能であるでしょう。
だからこそ、来るたびドキドキさせられましたし、設定の矛盾が発生していないか不安な夜を過ごす日々でもありましたが、その分、きっとみなさんもそれを感じられるものに仕上がっていると思います。
是非スリルある空の旅をお楽しみいただければと思います。。
また。
また、そんなドキドキの何倍も楽しい日々だったことを是非皆さんに共感してもらいたいとも思います。
タイトルと書き手の順番だけ決めてスタートしたこのリレー小説、私はごく軽い気持ちで参加してしまったのですが、すぐに死を見ることになりました。
リレー小説名物「丸投げ」なども繰り出され、謎に次ぐ謎、乱立する伏線、予想外なガチシリアス展開……。
厳しい状況に、泣く者、吐く者、ハゲる者などが続出。リアルの生活さえ投げ捨てての執筆。後半に向けてさらに過酷になっていく回収作業。ちょっと異常な熱気の中、物語は無事収束し、予想を遥かに上回る感動の結末を迎えました。
予想できない展開を受けてさらに展開させていくこと。他の書き手の方のアイディアを活かすこと。繋げて広げて回収し、ひとつの物語を作ること。
リレー小説の難しさを知ると同時に、楽しさも味わうことができました。それぞれの書き手が一生懸命物語と向き合い、自分のスタイルで繋げて完成させました。
ひとつの物語が出来上がるまでの過程をぜひ体感してほしいと思います。