主人公が墜ちた先は、魔王フリオの収める国だった。

失恋した桜花(おうか)が訪れたのは１件のアンティークショップ。ひと足踏み入れた途端、眩いほどの金色の光に包まれた。１歩後ずさりしたのが運の尽きだろう…さっきまで空いていなかった穴にその体は包まれ音を立てて『墜ちて』行った。

見知らぬ世界に堕ちた桜花を拾ったのは何とその国の魔王と呼ばれるjulio(フリオ)だった。

出逢って時期に捕われた桜花。
助けたフリオが桜花に放った言葉…それは処刑でもなく、奴隷扱いでもなかった。

『……気に入った。お前、俺の嫁になれ』

たったひと言。その言葉で桜花の人生は波乱の渦に巻き込まれる事になった。