第2話【仮面の下の涙を拭え――「宇宙の騎士 テッカマンブレード」】

 リメイク。技術や人、果ては話の内容に少し変化を入れることで、更に作品の魅力を向上させること(個人的見解、異論は認めるものとする)。


 今回語る本作も、そのリメイクによって完成された作品だ。


 「ヤッターマン」や「ハクション大魔王」などを制作したタツノコプロ(敬称略)によって生み出された本作。


 本作の生まれは、タツノコプロがかつて制作した「宇宙の騎士 テッカマン

(以下:テッカマン)」から始まっている。


 「テッカマン」の影響を受けて制作された最高のOVA(個人的見解です)「DETONATER オーガン」の影響をタツノコプロが受けたことで「テッカマン」をリメイクすることで本作は誕生した。


 本作の大まかなあらすじは、以下である。


 人類の技術が進歩した、連合宇宙歴192年。軌道エレベーターを伴い、地球の周囲に土星の輪のような基地──オービタルリング──を建造し、外宇宙へと羽ばたこうとした矢先、謎のインベーダー[ラダム]の侵略を受ける。ラダムの襲撃に人類はオービタルリングを奪われてしまう。オービタルリングを掌握したラダムは、その防衛システムであるレーザー砲で地球へと攻撃を開始した。これにより人類は絶体絶命の危機に陥る。

 地球へと進行したラダムは、地中へと深く潜り樹のようなものを生やした。そんなラダムの生態を調査するべく外宇宙開発機構のメンバーのノアルとアキは地上へ訪れていた。そんな時、それから謎の青年が落ちてくる。青年を救助し外宇宙開発機構の基地に戻る2人。目を覚ました青年は、記憶がない事実を述べると外宇宙開発機構が所有するスペースシップ[ブルーアース号]を奪い宇宙へと昇って行った。寸でのところでブルーアース号に乗り込むことに成功したノアルとアキ。記憶喪失の青年であるDボゥイ(ノアルが命名)に詰め寄ろうとしたとき、ラダムの攻撃を受ける。


 危機的状況に陥った中、Dボゥイはその身を宇宙へ投げ出した。


「テックセッター‼」


 その掛け声を叫び、謎のクリスタルを掲げるDボゥイ。彼の身体が徐々に変化し、騎士のような姿に変わる。


「テッカマン・ブレード!!」


 彼はいったい何者なのか?ラダムの目的とは?人類はどうなってしまうのか?







 本作の魅力は、すべてである。テッカマンの秀逸なデザイン。重厚でシリアスなストーリー。物語にマッチした楽曲の数々。声優様の最高の演技。


 もう本作に関して言えば語る言葉も書く文章も湧き上がってこない。


 それぐらい私はこの作品にドはまりした。兎にも角にも、テッカマンブレードのデザインがほんっとうにカッコいい!! 約30年たった今でも通ずるカッコよさ。


 また、物語も良い。ネタバレしたくないので書きたくないが。


 少々作画に波があるが、全力でお勧めしたい。


 


 

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独り語り 拠草 漱 @uma_sv

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