物の棄て時を考えさせられる
- ★★★ Excellent!!!
ちょうど断捨離中のため、このお話が目に留まりました。設定は、物が原告で使用していた人間が被告。罪名は器物破損罪ではなくて、器物丁重罪。つまり、ものを大切にしすぎたことを理由に訴えられるという面白い設定。
この話を読んで、最初はものを大切にして何が悪いのだろう?と思いながら読み進めると、
あ、そうではないのだな。と様々な物の声からわかってきます。
確かに物は大切に使うに越したことはないけれど、その物がくたびれてしまうほど使うことは、果たして「大切にしている」と言えるのだろうか?
一話完結ですが、非常に密度の濃いお話でした。