重厚で小洒落た痛快戦車物語!
- ★★★ Excellent!!!
読み始めてすぐに感じたのは、この重厚な設定、題材を筆者様はどう料理するのだろうと言うことです。
ですがだんだんと読み進めていく内に気がつくとあっという間に世界観に引き込まれていて、物語の緩急がハッキリしているので、緩の時は一つ一つのセリフを噛み締めて、急の部分は脳内に映像を流す様にスルスルと入ってきます。
特にシモンとフレッド、マリアが織り成す小洒落たノスタルジックな会話劇はまるで有名作家の洋書を読んでいる様な完成度を感じさせてくれます。
読了後『本を読んだ!』という満足感に浸る事の出来る素敵な物語です。
是非オススメですので一読されては如何でしょうか。