因果を累ねるのは人の業


一見無関係に思えるストーリーを読ませされる主人公。強要するおばさんが「読んで下さいねえ」と不気味に繰り返す。

一連の怪異譚を結ぶことで浮かび上がる真実より、そこに至るまでの発想が怖くなってしまった。我々は訳のわからない因果をこじつけて生きてるだけなのかもしれない。

鏡一つにしても実像を捉えることができないのに、現実を捉える事などどうしてできよう。

恐怖って税金みたいだな。想像力のたくましい人ほど損をするように出来ている。

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