少女は憧れた。少年はそれを描いた。それが二人の世界を作った。

タイトルの通りの話……女子高生が年下の恋人にヌードを描いてもらう話、である。
そこに、捻りやトリックがあるわけではない。

だが、「少年が裸体の少女を描く」というそれだけの題材の中に、ドラマや人間関係、情感や心理描写が凝縮されていた。
夢、憧れ、挫折、恋……青春というものが詰まっていたのだ。


短い文字数の中で、これだけ「読ませる」力がある物語……作者様の筆力がうかがえる一作です。
現実恋愛がお好きな方は、一度読まれてみてはいかがでしょうか。

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