やはり純文学なだけあり、文章構成や、現在を舞台にしたヒューマンドラマ、それらが全て美しく仕上がったものとなり、他とは一線を画す高尚な純文学作品と言える作品です。 大学を卒業し、大人となったばかりの二人を主軸に、語られる友情と、将来に対する葛藤、内容そのものは美しいだけでなく、現実味のある重く泥臭い感に、思い悩む様子……それらを文学以上に、高い芸術へと昇華させた物と言える内容でした。
などと、ひとこと紹介に気取った言葉を載せてみたくなる、そんな文学寄りの物語です。 作者のサンダルウッドさんが、文章が巧みである事、また多くの人が自分の心を多かれ少なかれ、磨りガラス越しに見せる…続きを読む
美しく流れる音楽の如き文章には、作者のこだわりを感じる。囲碁や音楽を織り交ぜながら描かれていく青年2人の姿は、社会の中にいながらも、どこかズレてしまっている。美しい文章で描かれているのに、その内…続きを読む
自信作であるという事で読ませていただきました。一文一文、しっかりと選ばれているなと。とても自分にはまねできないと。ありがとうございました。
若き青年二人が抱えた社会とのズレが、心の底で軋むようでした。洗練された一般文芸的な文体と、縦読みをしたくなる画面使いはワタシ個人的な好みにガッチリはまっていました。それだけでももう「好きです」…続きを読む
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