雨に対して今までとは違った見方が生まれる詩です。

どんよりとした灰色の雲に覆われた空からポツポツと雨粒が落ちてくる天気よりも

青い空から眩しいくらいの明るい陽射しが降り注ぐ天気のほうが好きな人は多いと思います。


ですが『空の涙』を読み終えると、苦手だったはずの雨に興味を持ち始めると思います。

もし今、雨が降っているならば、静かに降りしきる雨を眺めていたいって感じるでしょうし、静かに雨音に耳をすませていたいと感じるでしょう。

もし今、雨が降っていなければ、雨の降る日が待ち遠しく感じることでしょう。

さらに人によっては、傘をさすこともなく、髪も服も濡れることなどお構いなしに全身で雨を感じたい。って思う人もいるかもしれません。

それくらい、雨に対しての意識が変わる雨音さんの『空の涙』でした。

雨に対して無関心だった私に新しい感性を与えていただき、ありがとうございました。

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空の涙