汚い透明な紫

作者 夏緒

30

10人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

「私」はちゃんと付き合っている男がいるにもかかわらず、ほかの男とも寝ている。

それが悪いというわけではないけれど、なぜか? が気になって読み進めてしまう掌編です。
お話が進む間、カノジョの覚悟も状況も、えっらい中途半端なところでゆらゆらしている。

でも、その浮遊感こそが、このお話を支えている土台なんだと思うんです。
読み手としては。
高い屋根にのぼったまま、はしごをはずされてもいい(笑)。
むしろ、はしごを外されて屋根の上に残されたまま、
何事かを、ずっと一人で考えていたい。

そう思わされるお話です。

★★★ Excellent!!!

 この作品を読み終わってまず感じたのは、物語の登場キャラクターではなくいかにも現実に生きている人間が描かれている、という点でした。人間は矛盾した生き物である、というような意味で。
 そういう小説が好きな人には、是非オススメしたい作品です。

 また、感情を言葉で表現することの難しさ。自分が恋をしていた若い頃、自身の感情を言葉で言い表そうとすればするほど「何か微妙に違う」と感じたのを、ふと思い出してしまう……。そんな作品です。

★★★ Excellent!!!

全ての男性たちに女性の気持ちを理解して欲しいとは言いませんが、少しは考えて欲しいと思います。
女性との行為に対して夢見がちな男性たちも、女性の気持ちを少しは考えて欲しいと思います。

そして行為に対して独り善がりで自信満々な男性には、特に読んでもらいたいお話しとなっております。
読み終えた時にはステキな男性に生まれ変われていると思いますよ。

もちろん女性が読んでも楽しめるお話しです。
何となく言葉では言い表せなかった感情的な感覚だったり、心情が語られているので読んでいて沢山共感させられました。
なので全ての女性が絶対とは言いませんが、色々と共感できるエピソードもあると思いますので女性たちにもオススメなお話しですよ☆