この『ノート』で彼女の運命が決まる

いっきなり魔女が押しかけてきてですね、言うんですよ。
厚さ2、3センチのノートをぽんと手渡して、

「このページが全部埋まるだけ「私たちのこと」を書いてよ」って。

いや、無理じゃない?

そう思うわけですが、聞けばこれがこの魔女の――リリスの成績に影響するらしく。

このリリスちゃん、なかなかの苦労人といいますか、持って生まれた才能があるのに、好きでもない男と結婚させられそうになっているとかで、何としても試験に合格したいのだと。

主人公、ナオ君、頑張りますよ。
ここでやらねば男が廃る。

なぜそこまで彼が頑張るのかとか、そのノートの本当の意味については、じっくりこちらを読んでいただくとしまして。

今回も随所随所に竹神さん節が光りまくってます。
竹神さんの書く女の子はもうひたすらに可愛いのです。
一癖も二癖もある魔女っ子に、いるいるこういう女!ってイライラを通り越して何だかもうあっぱれな美少女。

かき氷をしゃくしゃくしながら読んでいただきたい、夏が舞台のファンタジーです。


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