自分の作品を一人でも多くの人に読んでほしい。それは全てのカクヨム作家の願いだと思います。
それでも、たくさん読まれる作品・作家は一握り。なかなか日の目を浴びない自分の作品・あるいは自分自身に焦りを感じることもあります。
どうしたらいいのかわからず、ただ苦しみながら描き続けるだけの日々が続くこともあります。
そんな中で、この作品は「どうしたらいいのか」の手引きを示してくれます。
小説は読み手があって初めて意味をなすもの。小説を読んでいる人たちの考えや気持ちに目を向けない限り、読者の獲得など望めません。
今の私に何が足りないか。それを示してくれたように思いました。
何かが足りない…でもそれが何かがわからない。
私と同じ壁にぶち当たった書き手方には、是非とも手に取って頂いたい一作です!
読み専さん目線のウェブ小説の書き方(勝ち方と言ってもいいかも知れないです!)という、貴重なエッセイ。
書き手の方の参考になるのはもちろんですが、「作者さんはこういうことでモチベーションが上がるのか……!」というのが、あますことなく書いてあります。
特に「光小説」の項は必見です。
わたしもこれをするのが大好きで、日々読み、レビューをせっせと書き、ツイッターに流しているのですが、この行動にこんな風流な名前がついているとは笑
多くの小説投稿サイトで、レビューは、「この作品を読もう」と自分で決めてクリックして初めて目にするものなので、「その作品が読むに値するか」の判断材料にとどまりがちです。
でも、カクヨムは、レビューがトップページに載る!
その作品に出会っていない人に伝えられる素晴らしい仕組みになっています。
どのタイミングでレビューを書いたら作者さんのランキングアップに貢献できるのかなど、応援のコツがよく分かるので、読み専さんにも読んでいただきたいエッセイです。
感動する作品に巡りあった時。
その喜びを誰しも味わったことがあると思います。
読むことを主な目的としているユーザの視点から、その価値観、行動フロー、さまざまな心情を細緻に教えてくれるエッセイです。
また、ご自身も執筆をされ、書き手の気持ちにも触れられているので、どのお話も大きく共感いたします。
「書き手を育てたい」、その気持ちは未来に自分を感動させてくれるであろう作品にもつながる。
わたしも読むのは好きだけれど自分には書けないジャンルがたくさんあり、自分にない才能をお持ちの作者様をどんどん応援していきたいです。
同じ傾向の作品を書く方々とも切磋琢磨して、活字の世界が希薄になってきている今を盛り上げていければ嬉しいと思います。
日本語が持つ豊富な語彙や絶妙なニュアンスなど、次世代に伝えていきたいですし、失われてしまうのは寂しいです。
読んで欲しい、でも何をどうしたら良いのか分からない。
そういう人はたくさんいらっしゃると思います。わたしもその一人です。
こちらのエッセイにはヒントがたくさん詰まっています。
どうぞご一読くださいませ!