どうしようもないこの感情を

 少年――快は「古い人間」。確かにそうかもしれない。
 でも、彼はそれ以前に我々と同じ「人間」である。
 その間にぽっかりと空く穴が彼の心を、そして僕の心をくしゃくしゃと掻き回している。

「この話は僕には書けない」
 それが第一の感想です。良い意味で僕には書けない作品です。
 如何に自分が日々をのうのうと過ごしているのか、考えてしまう程でした。

 雫が目を覚ました時、彼女はどんな世界を見るのだろうな。

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