恋のきっかけって、なんだっていいんだろう

ズボンのファスナーが開いていることを指摘されて始まる恋。
そんなきっかけがあったっていいじゃないか。

恋という普遍的なテーマの中に、男女に関する機敏、青春を謳歌したいけどできない阿呆どもの暴走、SFチックなループ構造、展開によって主人公寅次郎の思考も変容している様は、ループ展開という物語構造上の醍醐味がつまっていておもしろい。

そしてどうやら、この構造に気づいているのは彼ではなく……

SF要素も楽しめる恋の宴、たまには興じてみるのも良いのではないでしょうか。

その他のおすすめレビュー

遠藤孝祐さんの他のおすすめレビュー238