カップラーメン愛が面白く、楽しく読ませていただきました。
世界が終わるまで3分。カップラーメンができあがるまで3分。いや、あと3分で世界が終わるというのに、カップラーメンなんてどうでもいいじゃないか。読者も、主人公以外の登場人物も、皆がそう思っているだろう。でも主人公にとってはカップラーメンが何よりも大事なのだ。そんなおかしな話があるだろうか? いや、ここにあった。世界の終わりとカップラーメンという決して交わることのないであろうふたつがなぜだか交わってしまったシュールの極みをぜひあなたも味わいましょう。
最近じゃ3分以外のカップ麺をちょくちょく見るが、やはり3分が伝統だというのもよくわかる。あえて早めに食べ始める魅力も…。最後の瞬間、自分が何を食べたいのか考えた。
いきなりの展開にドキドキしつつも(暫定)最後の時の彼女とのやり取りにほっこり。カップラーメンができるまでの3分の出来事とその後のお話。最後の安心感がカップラーメンをすするあの感じにも思えます。
オチがああなった理由がなんとなく察する感じにしかわからないのが、ちょっと個人的な好みとして引っかかるとこあったんですが、多分お話的にも主人公的にもそこは重要じゃないんだろうなとも感じます。(気に障ったら申し訳ありません)彼女さんとの会話が可愛くて好きです。多分カップラーメンのために主人公がああしたわけじゃないんだろうなあ。と想像すると一発ネタっぽいようで実は王道な話じゃないかなあとも思います。某カップラーメンのエビがちょっと多く入っていたような、予想より好みのものが多めに入ってる良い短編でした。
設定とテンポの良さがとても良いと思います!
↑さてみなさんならばこの状況、どうします?私だったらたぶん、1分くらいで開けて混ぜながら食べると思います。はい。ところが今作の主人公は3分きっちり待つ派らしいです。それゆえなのか、地球滅亡まで残り3分だというのにこの落ち着きっぷり……。さぁこの侍音さんが魅せるドラマチックな3分間! さくっと味わってみてください!
最初から最後まで笑わせてもらいました!読みやすい短編小説です!カップラーメンを作る3分で読める読みやすい内容ですので、カップラーメンにお湯を注いだあなた!是非読んでください!オススメです!
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