二人の友情に涙します。

急な病気と言うのは、誰にでも起こり得るものです。ですがおそらくほとんどの人は、いざそうなるまではどこかで自分は大丈夫と言う考えがあるでしょう。身近な誰かだって同じで、明日も明後日も、今日と変わらず会えると信じているのではないでしょうか。それが、高校生と言う若さならなおさらです。

蒼太と廉は、同じ高校のサッカー部に入っている親友同士。ですがある日、廉は病気にかかって倒れてしまいます。
入院した廉ですが、蒼太は何度もお見舞いに通い、いつか元気な姿で退院する事を信じています。
この二人の掛け合いが漫才のように面白く、病気と言う重い状況にもかかわらず、くすると笑う場面が何度もありました。バカなことを言い合って騒いだり、恋の悩みを打ち明けて一緒に悩んだり、そんな場面を見る度に、こんな風に笑って話せる親友がいるっていいなと思いました。

病気や、人の命を書いた作品。そしてそれ以上に、蒼太と廉と言う親友二人の絆を書いたお話でした。