病魔に侵された親友。それでも友情は変わらない。

蒼太と廉は、同じ高校のサッカー部に入っている親友同士。二人でレギュラーを取ることを夢見て、毎日練習に励んでいたのですが。ある日突然、廉が病に倒れてしまいます。

もう今までみたいにサッカーは出来ない。残された時間も、もうそんなに無いかもしれない。そんな中、蒼太に出来る事は何? そして廉は、親友に何を伝えたい?
過酷な状況に追い込まれても、恋の悩みについて相談したり、一緒に笑い合ったり。病魔に侵された親友と言うのは話の主題ですが、蒼太と廉の掛け合いが明るくて、時々クスリと笑う場面もあって、作品の雰囲気は暗いものにはなりません。

途中、蒼太が恋に悩む場面があるのですが、そんなウジウジしている蒼太の背中を、廉が押してくれて。廉、自分が大変だって時に友達の事で必死になれるだなんて、アンタいい奴だよ。
切ない瞬間もやはりありますけど、それ以上に男同士の友情が眩しくて、こう言うのを、『親友』と呼ぶのだろうなと感じました。