冗長かと思いきやスルスル頭に入ってくる

この作品は、ちまたではびこってる「頭空っぽで読める小説」と思いきや、結構ヘビーな内容を取り扱っています。主にヒューマンドラマ的な意味で。
もちろんタイトルの通り、主題はリストラされたサラリーマンがダンジョンで徐々に成功していく話なのですが、そこまでの過程がとてもしっかり書かれています。嫁の不倫、上司からのリストラ宣告、実家での親との会話、そのどれもが綿密に描かれていて、ドラマでも見てるかのようにそのシーンが想像できるのです。
こういった丁寧な描写は、ライトノベルでは冗長に感じることがありますが、心配ご無用です。この作品の文章はとても読みやすく、頭空っぽな私でもスルスルと読めました。

頭空っぽで読める作品群に食傷気味なあなた!
スッキリ完結しているので、是非!

その他のおすすめレビュー

とりにくさんの他のおすすめレビュー71