鋼鉄の鴉は慟哭を、桜吹雪は絢爛を

重厚な世界観が絶えず纏う闇。
此処は多種が混在する非情の果てだ。

戦地に冷たい安らぎを求め彷徨う影は或る日、一つの命令を受諾する。
『皇女を護衛し戦線を離脱せよ』と。

唯一の秩序、安寧足る”死”が支配する荒廃した世界で鋼鉄の鴉は慟哭する。
彼が喪ったのは一体何か?
そして、彼は何を得るのだろうか?

血の飛沫と硝煙が空を彩り、鉄錆の薫りが風に運ばれ立ち昇る。
未だ闇を知らぬ桜吹雪は絢爛に。
華の白刃よ因果を断ちて、銃弾は楔と成りて彼の”運命”を縫い止めよ。

闇の先へ、己が罪に足掻いて進め———

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