自分の居場所くらい、守れる自分でありたい!

 通り魔事件が近所で発生し、不穏な空気の中、人々は暮らしていた。主人公もそんな中、幼馴染と三人で学生生活を送っていた。しかし、その通り魔に主人公たちが遭遇したことから、物語は新たな展開を見せる。
 通り魔から助けられた三人は、喫茶店で、「通り魔」とされていたのはシェイドという、人間の負の部分を増大させたモノだと聞かされる。そして、シェイド退治の仲間になるように話を持ちかけられる。主人公は自分の「居場所(幼馴染)」を守るため、シェイド退治に身を投じる。しかし、シェイドから幼馴染の一人が誘拐され、主人公は自分の無力さを知ることとなる。
 仲間に戦いを教えられ、力を付けていく主人公だったが、襲い来るシェイドは強い上に、策士だった……。
  
 この物語では、飲食のシーンが多いのだが、どれも美味しそうに描かれていて、思わず、これが現代バトルアクションファンタジーだということを忘れそうなくらいだった。もちろん、アクションシーンはカッコイイ。
 異能要素もあり、バトル好きな方には垂涎の品となっている。

 是非、御一読下さい。

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