オレが主人公の立場でも多分にたようなことするわ。
ということで「別にルールなに一つ破ってないのにいちいち少年神のことを多少なりとも気遣ったりする主人公偉いなーすごいなー。あと少年神ざまああああ」とか思いながら読んでたんですが、
途中、神々サイドの事情が分かりだしてから、「あ、これ雑な管理してた中間管理職ザマァだけどちょっと同情してもいいかも…」という気持ちが入り出して、9/21時点の最新話に至っては、さらに色々既成事実作られまくってるし、もうどうしようもない域まできちゃったかー。
これは確かに少年神も、主人公に嫌みの1ダースくらい言いたくもなるわーと同情する余地はある。
少年神いってみれば、この迷宮のレベルデザイナさんなわけで、手が足りてないなら他のレベルデザイナ雇うなり、もっと早いタイミングで主人公を運営サイドに引きずるなりすべきだったし、惰性で運営せずに最初からデバッガさん雇うなりしておけばよかったのにーと考えると、ネトゲ運営の悲哀みたいな感じだなー、これマジで同情するわという気持ちになってきたりするなどとても楽しい。
神様色々ご愁傷様ー、というか、一番アカンヤツに弱み握られたやろうというか、末永く尻に叱れとけば良いのです。
そして主人公、このペースだとじいさんにリベンジも見えてきたし、色々楽しみになりつつ、運営側の悲哀を少しは肩代わりしてあげてください。少年神さんのストレスがマッハでこれ以上はさすがにちょっとかわいそうな気持ちになるのでw
箱庭なんて綺麗な物じゃなく、ただ神が人の足掻く様を覗き嗤うための虫籠。
それが迷宮。
………………そのはずだったのに、オイ!
と神が文句を付けるような展開が面白いです(^^)b
ダークな題名に世界観と、暗く陰鬱な始まり方なのに、文章に引き込まれて読んでいくと、印象が音を立てて変わってしまう見事な展開。
物語の根底には「情け容赦のない残酷な現実」と「神が決めたルールには逆らえない」という暗めの敷布があるのですが、そこを「ルールには抵触しない想定外の行動」で神の思惑を外しまくる主人公が面白くなってきます。
同じパターンばかりという意見もありますが、ゲームなんてそんなに斬新な展開ばかりは続かないし、この作品はゲーム設定にしては十分に意欲的だと思います。
読むうちに引き込まれて、気付けばハマっているという文章の上手さは、もっと読まれて然るべき作品だと思いますので、とりあえず二三話読んでみてはどうでしょうか?(^^ゞ
自分も題名から避けてたものの、試しに読んでみたらハマってたクチなので( *´艸`)
「RPG風ファンタジー異世界」は旧世紀の所謂「ゲーム小説」とは異なり、ゲームの機能そのものを組み込んだ世界観であり、2010年代のWeb小説における著名なレギュレーションのひとつだ。
現代社会のサブカル界隈において知られているならば、その現代社会から召喚されたという設定の作中人物も、同じ常識を持つ場合が多い。
訳あり現地人たる主人公が、国の法に従って、RPGのような法則を持つ神の遊び場・ダンジョンに潜ることになる。
ゲームの常識があれば「死ねば終わりのダンジョンRPGで数十レベルの差があるトラップエネミーに挑む」ことはないし、「やや気軽に数十日単位の長期戦に挑む」こともない。
堅実なのか博奕打ちなのか、危機感が強いのか危機意識が無いのか、端から見れば若干不安になる主人公が意外に魅力的。
ダンジョン外の社会や人々が、今後どう関わってくるのかも楽しみです。