違いを超えて・・・
- ★★★ Excellent!!!
恋愛でも、結婚でも、はたまた友達関係でも、同じもあれば、違いもいっぱい。同じだ、と思っていても、深さにも、方向性のベクトルにも差異は存在する。そんな差異を、楽しむ筆者に乾杯!読んでいて、幸せな気分にさせられる。惚気ではなく、これは、「夫君へのオマージュ」。言葉少なくても、夫君から筆者へのオマージュも読み取れる。互いへの思いを「100vs2」と書かれているが、ご夫君の「2」は、「100」に対しての「2」ではない。オールorナッシングを代入すれば、ナッシングの否定、つまりオールとなるのではないか?しかも、「1」から「2」になっているということは、日に日に拡大する思い(愛情)に他ならない。筆者は自身を「バカップル」「ブリッ子」と呼んでいるが、愛に満たされている時、誰しも、傍観者から見れば、バカな言動をするもの。それを、羞恥心を込めつつも、作品に仕立て上げた手腕は、見事だ。ともすると、最初の頃のトキメキを忘却の彼方に追いやりがちだが、筆者の細やかな心は、すべてを記憶に留め、反芻している。ステキな二人に幸あれ!