こんな形の夢の託し方もある

大金持ちの娘は万一のためにバックアップとしてクローンを用意していた。
あるときオリジナルが亡くなり、クローンが目覚めると１８年が経過していて……。

オリジナルと変わらない容姿、知識であるクローン。
けれど別の道を生きる自由がある。

オリジナルが早逝した原因は明らかになっていませんが、ただ彼女の想いは残っていて、そしてきちんと分身に引き継がれている。

こんな形で夢を託すという方法もあるんだなぁと感心しました。

短編ですが、文章量よりも濃い内容が、胸に迫るものがありました。