小説家になろうから追いかけて、アカウントまで作りました。それほど面白い作品です。
太夫がいなくなった時代の江戸吉原。花魁・山吹として目覚めた、歴女の元ヤンにしてキャバ嬢のアンナ姐さん。せっかく同じ時代に来たのだから、絶対に推しに会う!と決意する。
まずは健康確保からとワイルド種痘をしたり、ライバル花魁を鮮やかに撃退したりと日々元気に過ごします。でもね、アンナ姐さんはホームシックには勝てても、食欲には負けるのです。
蒲公英珈琲に似非ケーキ。
必ず作りささんすよ。
そんなトンデモ花魁の日常を現代語と廓言葉を織り混ぜて紡ぐお話です。花魁言葉の運用に悩んでいる方も一見の価値有り。これぞ「ありんす」です。
後書きの用語解説があり、歴史の知識も自然と身につきます。作者も読者も楽しめる、そんな本格花魁小説。
いこう面白い話でありんすから、共に読みんせんか?
(現代語訳:とても面白い話ですから、一緒に読みませんか?)
(注:このレビューは小説家になろうに投稿済みのレビューと重複する表現があります。レビュー者は同一ユーザーです。)
江戸時代の吉原→幕府公認、今で言う所の国公認の遊郭(あっ、風俗ね)にまつわる人と人の様々なお話しです( ´∀`)
登場するそれぞれのキャラクターはもちろんお店の内外の方、いわゆる新人見習い職の御仕込みさん~上級職、経営者、お客さん等ですが、その一人一人のキャラクター色が損なわれる事なく、実に素晴らしく描かれていると思います( ´∀`)
特に主人公は人の心を読む等、文武共に優れる器量良し。
主人公は禿(あっ、遊女の内弟子ね)を大切にし、沢山の愛情を以てして少しずつ育てて行きます。
そんな主人公に立ちはだかるライバルとのいがみ合い、ぶつかり合いもするけど、そのぶつかり合ったライバルも認め助け、ライバルの内弟子にも優しく接し、皆が打ち解けて行き、お互いがお互いをしっかり理解し、尊重する場面など、義理情溢れる物語です( ´∀`)
読んでいると晴々した気持ちになれます( ´∀`)
歴史や医学にも触れられて楽しいです( ´∀`)
歴史や医学は本当に史実を理解しないと解らない事なので、作品を読みながら、自然に歴史や医学の勉強になります。
なにげに、この作中でなんらかのキャラクターとしてこの時代に暮らして居たくなるような作品です( ´∀`)
この物語は、現代からたった300年前後のことを描いているに過ぎません。
場所も、新宿歌舞伎町から浅草吉原に移動しただけです。
車で40分。電車で乗り換え2回で50分足らずでしょうか。
なのに現代と江戸期のジェネレーションギャップは笑ってしまうほど異なります。
ましてや舞台は隔離されていた吉原遊郭(たぶん新吉原時代)。
まさに異世界といっても差し支えないほどでしょう。
遊郭の〝くるわ言葉〟は地方なまりを隠す、遊郭の公用語みたいなものでしたが、実にうまく取り入られて面白かったです。古文みたいでとっつきにくい方はいらっしゃるでしょうが。文章が短いので慣れてきますし、解説もあります^^)
作中。最初のトラブルに、女の意地の張り合いという予想を裏切り、伝染病をもってきたことで強いインパクトを受けました。
遊郭は人の欲の坩堝(るつぼ)ですからね。当時いろんな病気が流行ってました。
主人公の山吹は、元ヤンキーという雑草魂をもったキャバ嬢で江戸時代に現代のいろいろな知識・文化を持ち込みます。
一話一話、よく調べられておりサクサク読めて痛快なので、是非ご一読戴き、応援してあげてください。
「薬屋のひとりごと」と比べてる訳でも(似てる?)とか言ってる訳でも有りません。お気に障ったならご容赦下さりませ・・・。祖母が明治の生まれで、強い天パでした。子供の頃「丸髷」結えなくていじめられたり、阻害されたりしたらしいです。ずっと遺伝してるから私も学生時代に担任から嫌がらせを受けていました。中学のクラスメイトは黒崎一護ばりのオレンジ色の髪で、悲しい目に遇ったから私立中学に進学したらしいです。→江戸時代にも明るい髪色、巻き毛とか発生してたなら…って訳で、レビューしました。私のレビューなんて小さいものです。全然気になさらずに次を書いてくださりませ。 かしこ