呪いの恐怖と人の醜悪が織りなす悪夢的ハーモニー

ある日偶然、曰く付きの祠に祀られている御神体に触れてしまった女子大生とその友人が呪われてしまい……というホラー。

前半は呪いの正体がなかなか掴めず、謎が謎を呼び恐怖を掻き立てる展開が続く。文化人類学者やその関係者が、学説に基づく推測から呪いの正体に迫ろうとするミステリーとしても面白く、一気に読めた。

後半で明かされる大ネタは、本当に醜悪で救いようがなくて満足した。読後感もキチンと不気味さが残る良い匙加減。

あと、るみ殿が好きになった。彼女のキャラが絶妙なアクセントになっていて、暗くて重くなりがちな物語をほのかに照らす存在感を放っている。

そういう意味では道化役かもしれないが、今度は彼女を探偵役にした話も読んでみたいと思わせられた。

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星の瞬く

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